救いの約束としるし

メッセージ

<ヨシュア記 2章1~24節>
牧師:徳本 篤 師

開会聖句

彼女は「おことばどおりにしましょう。」と言い、 二人を送り出した。彼らは去り、彼女は窓に赤いひもを結んだ。

<ヨシュア記 2章21節>

メッセージ内容


序文)
結婚式の席で新郎新婦のこれまでの奇跡的な出会いから結婚に至るまでの一連の出来事を説明するときに、しばしば「運命の赤い糸で結ばれた」ふたりであることを強調される場面があります。今日の聖書個所には赤い糸よりもさらに太い「赤いひもで結ばれた」ふたりの物語が語られています。この奇跡的な人生の物語がマタイの福音書において、キリストの系図の中で紹介されていることはさらなる驚きです。キリストとの出会いによって変わる人生の物語。そのひな型をそこに見ることができます。

本論) 
新しいイスラエルの指導者となったヨシュアはふたりの若者を選びエリコの土地を偵察させました。神のみことばによってすでに勝利は約束されていましたが、自分たちの犠牲を最小に抑え、最大の効果を導き出すために現地の綿密な調査と計画が必要でした。これはヨシュアがモーセと同じほどに優れた指導者であることのあかしです。ヨシュアはこのふたりにエリコまでの道中の地形や特徴、飲み水と食糧を確保する方法、民を安全に待機させる場所、エリコは城壁に守られた要塞都市ですので城壁の詳しい構造と門の場所、戦力となる兵士の数や武器の様子、住民たちの精神状態などを事前に知っておくべきだと考えたからです。

聖書を開くと、斥候のふたりは、「ラハブという名の遊女の家に行った」と書かれています。何の目的でそのような場所に行ったのでしょうか。そこが様々な地方から多くの旅人の出入りする歓楽街だったからです。ふたりが遠くから来た旅人を装ってそこに紛れ込んでも目立たない場所だと考えたのでしょう。ラハブの家はその歓楽街の一角にあった遊女の宿でした。ふたりはうまく紛れ込んだはずでしたが、エリコの住民の誰かがこのふたりの話の様子からイスラエル人の偵察だと気づかれて、エリコの役人に知られてしまいました。

エリコの王は早速に使いの役人を送ってラハブの家に宿泊しているふたりを突き出すよう命令しました。ところがラハブは事情を知ったうえでふたりをかくまい、ふたりがすでにどこかへ逃げて行ったように役人に嘘をついたのです。

ふたりの斥候を隠し、彼らのいのちを救った亜麻の茎は中近東では寝具の素材であったことから、ラハブの家は家族が経営する宿泊施設であったと推測されます。各地方から多くの旅人がそこで宿泊していたと思われます。彼女の宿屋は遊女の家でもありました。遊女と訳されるzanahとは売春婦を斡旋する売春宿という意味です。 例)1980年にルツ・ウインズ師のお世話を受けてアメリカを旅行した時に、注意するよう聞かされていた事があります。「夜になってホテルの部屋のドアを見知らぬ女性がノックすることがあるので決してドアを開けないように。」 案の定2回ほど見知らぬ女性がドアを叩いてきました。このような女性がどうしてこのホテルに自由に出入りできるのか、詳しいことは分かりません。 ラハブの宿屋も同じように遊女たちから儲けの一部を分前として受け取っていたのではないでしょうか。ラハブとその家族はお金と快楽こそが人生のすべて、というような生きかたをしていたのだと思います。

展開)
ラハブの家の窓から吊おろされた亜麻糸で編んだ赤いひもは、ふたりの斥候のいのちを救い、同時にやがて来る滅亡の時にラハブとその家族を救う確かなしるしになりました。われらの道先を導いてくださる神は、不思議なことにエリコの遊女宿の女主人ラハブの心に、神を恐れる信仰と約束のみことばに聞き従う従順なたましいが宿っていました。彼女の信仰は自分と自分の家族親族を救うことになりました。この物語はそこで終わったのではありません。

実はここから次の物語が始まったのです。遊女ラハブの名が、長い沈黙のあと、いきなりマタイ1:5でイエス・キリストの系図の中に登場してきます。マタイはどのような意図をもって福音書の冒頭にこの女性の名前を紹介しようとしたのでしょうか。マタイ1:5には、サルモンという名の男性とラハブが結婚してボアズが生まれたと書いています。ラハブがエリコの遊女宿の女主人であったことをイスラエル人の誰もが知っていたならば、イスラエル人であるサルモンとの結婚に際して、このふたりの結婚に同意できる余程の特別な理由がなければ成立しなかったと推測します。それ以外には決して有り得ないことです。注解者の中にはサルモンがふたりの斥候のひとりであったと書いている人もいます。その可能性は非常に大きいと思います。
サルモンはユダ族でも名門の家系でしたが、ラハブと結婚するときに、ラハブの過去のことを一切問題にしませんでした。ただ彼女の信仰とその生き方をみて彼女をひとりの女性として理解し、尊敬し、心から愛しました。このような判断の基準は彼の息子ボアズにも受け継がれ、ボアズもモアブの女ルツを受入れる時にそうしました。それが代々受け継がれ、やがてダビデ王から、処女でイエスを身籠った婚約者マリヤの夫ヨセフにも受け継がれたことになります。マタイはそこに、人が思いもつかない、神の奇跡的な救いのメッセージを送り届けているのです。

結論と応答)
第一に、人は誰でも信仰によって人生が変わるという希望を持っていること。

「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(コリント人への手紙 第二5:17)

イエス・キリストに対する信仰は私たちのうちに働くと、この希望を実現させる力があります。

第二に、変えられた人生とは互いを尊敬し、尊敬される幸せな生き方に変えられること。

「麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。」(箴言31:30)

主を恐れる女ラハブの人生とそのあかしは、彼らの息子ボアズとルツたち、孫たちに受け継がれました。

第三に、永遠の神が祝福される栄光の家族の中に加えられるということ。

「もしあなたがたがキリストのものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。」(ガラテヤ人への手紙3:29)

われらの信仰の決断は一瞬、しかし、神がくださる救いの結果は永遠です。

イエス・キリストこそ私たちのまことの希望であり、救いであり、慰めであり、栄光です。神を恐れて救いを求めるすべての人に、男であれ女であれ、過去がどのような人であれ、この希望が必ず実現するのです。

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新聖歌

開会祈祷後:24番、メッセージ前:456番、メッセージ後:494番

聖書交読

詩篇 40篇1~6節

お知らせ

★本日の礼拝後に2017年度年次総会を開催いたします。
★次週の礼拝は説教を神吉姉、特別讃美を運営委員が奉仕します。
★EBSでは新入生を募集中です。献身者のためにお祈り下さい。
★療養中の兄姉のために平安と回復を祈りましょう。

2018年前半の主な教会行事
※ 曜日の記載が無い限り全て日曜日です。
1月21日(日) 2017年度年次総会(礼拝後)
1月28日(日) 讃美礼拝(運営委員ユニット)
2月25日(日) 讃美礼拝(M&H)
3月01日(木) 大阪レディースランチョン
3月17日(土) 教団協議会(大阪CGC)
3月18日(日) EBS卒業式(石橋教会)
4月01日(日) イースター礼拝

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