いきいき百歳体操 潜入レポート

2018年4月11日(水)から始まりました、「オリーブ いきいき百歳体操」の様子を、
介護とは今のところ「無縁と思いたい」五十路街道の入り口から歩み始めたWeb管理人がレポートしたいと思います。

先日観たテレビで、45センチの高さの椅子から、片足を上げた状態で立ちあがり、3秒ぐらつかずに静止することができないと、将来寝たきりになってしまう確率が上がってしまうという話を聞いたばかりです。
年齢と共に筋肉量が減ることで、歩く時に少しの段差でつまづいたり、片足で靴下を履くとよろめいたり…。
そのために転倒してしまうと、今度は骨折などにより動けなくなり、寝たきりになって活動が活性化しないと認知症になりやすいのだとか。
最近では、高校生たちが電動アシスト自転車に乗って通学していたりしてますが、若い時から楽して大丈夫?と心配になっています。

テレビの番組では、1週毎に低強度から徐々に強度を高めたスクワット運動を1日10回でも継続すれば、筋肉量が増えて一生歩けるだろう、と伝えていましたが、介護予防のために高知市で開発された「いきいき百歳体操」は、普段から運動経験の無い高齢者でも無理なく始めて続けられる筋肉トレーニング系体操プログラムとして、全国各地にその輪が広がっているそうです。

体脂肪率や筋肉量などを測って効果を定期的に見ることも重要とは思いますが、それよりも大事なのは、
普段の生活の中で感じる効果 だと言われます。
筋肉量を増やすのに、年齢は関係なくいつからでもOK。
無酸素運動と言われるような、きつい筋肉トレーニングでなくてもOK。
体操に参加している教会員にも、腰痛持ちの方や骨折などによる入院・手術経験の方もいらっしゃるので、
継続して体操を行うことで、どれだけの改善効果が表れるのか、とても楽しみです!

さて、2回目の4月18日(水)の様子を見ていきましょう!

血圧・握力・体力測定

参加者はまず、血圧・握力・体力測定を受け、記録を取っていました。

血圧測定の様子

血圧測定の様子

2ステップの歩幅計測

2ステップの歩幅計測

椅子の立ち座り運動

椅子の立ち座り×5回のタイム計測

私は、血圧:97―139(正常高値)、握力右:29.5kg、左:30kg、2ステップ歩幅:218cm、椅子立ち座り:8.37秒でした。
2ステップの歩幅計測時に、たとえぐらついてもバランスを保ち、姿勢を立て直せるのが重要。

吹田市の高齢化の現状について座学

介護予防とは千里山西地域包括支援センターから来てくださった伊藤さんから説明をお聞きしました。
平成17年は16.1%だった65歳以上の方の割合(高齢化率)は、平成29年に23.5%まで増加し、平成37年(後7年後)には24.3%になる予定。
介護保険料も、当初は4,128円(平成18年度~)だったのが、5,900円(平成30年~)に値上がりしていますが、
高齢化に伴って、介護保険を受ける人が増えれば、平成37年には、保険料が8,900円になるだろうと試算されています。

7段階ある認定(要支援1、2、要介護1から5まで)のうち、近年は軽度の人が介護保険の利用を始める人が増えている傾向があり、これらを予防することができれば、保険料の高騰を避けられるかも知れないそうです。
在宅の軽度の介護保険申請者の申請理由は、1位・高齢による衰弱、2位・転倒・骨折、3位・関節の病気
重度(要介護3~5)の介護保険申請者の申請理由は、1位・認知症、2位・脳卒中、3位・転倒・骨折となっているそうで、
日々の生活動作の中での転倒と骨折が予防できれば、重度の介護認定を受けずにすむ可能性も高まります。
年齢別の認定率も、75歳以上で14%、80歳以上で32%、90歳以上では79%となっているものを、介護予防することで、全体の割合を押し下げて行くことも出来そうです。

プレゼンスライドから元気な高齢者はいつまでも元気で、介護保険を受けていても介護度を上げず、元気を取り戻すために有効な運動は、以下の4つ。

  1. 持久性運動…ウォーキング等で心肺機能、循環器機能を改善する
  2. 柔軟性運動…ストレッチングで転倒、突発的な事故による怪我を防ぐ
  3. 筋力づくり運動…自信をつけ、自立性を高める
  4. バランス運動…転倒や骨折を防ぐ

このうち、2から4の運動が効果的に組み込まれているのが「いきいき百歳体操」なのです!
準備運動~おもりを腕・足に付けたうえで行う7種類の筋力づくり運動~整理運動(ストレッチ)で構成された30分のプログラムです。
筋力維持のためには週1回、筋力増強のためには週2回(2~3日に1回)の間隔で体操に取り組むとよいそうです。
吹田市でも、自主グループが現在90程出来ており、それぞれのグループが地域でこの体操に継続的に取り組んでいて、筋力、バランス力、柔軟性などの身体能力がアップし、ウエストサイズや体重の減少や、膝の痛みなどが軽減良い効果が得られているようです。

みんなで体操を実践!

楽しく体操をリードしてくださる指導員の方と一緒に、体操をスタート!
今回はまだ、重りの装着は行わずに筋力作り運動をやりました。

いきいき百歳体操DVDより体操中の様子

殆どの運動は、椅子に座ったままで出来るため、膝が痛む人や足腰に不調を抱えている人でも安心して取り組める体操です。
座っていても、足踏みをしたり、ゆっくりした動きで立ち座りしたり、幾つであっても(90歳の人でも)無理なく取り組めて、続けやすい動きで構成されていると思います。

体操に参加されている教会員の身体能力がどこまで向上するのか?とっても楽しみです。
昔、教会に来たことがあるという近所の方も参加してくださり、この体操をきっかけに、近隣の方にも気軽に教会に来ていただけるようになったら素晴らしいことだなぁ~と感じました。
継続的に、体力測定などにも市から来てくださるようですし、健康になりたい人、健康維持したい人、以前にどこかで体操に参加していたけれど、近くなので再開したい人などなど、ご参加を歓迎します。

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