メッセージ
＜エペソ 5章25～33節＞
牧師：徳本 篤
開会聖句
それは、すべての者が、父を敬うように子を敬うためです。子を敬わない者は、子を遣わした父をも敬いません。
＜ヨハネ 5章23節＞
メッセージ内容
序論）
明治初期におけるキリスト教学校はそれまでの「三従の教え」に基づいたものとは違って、欧米社会の人間観・社会観をひろめるという日本の女子教育に多大な影響を与えた。そのキリスト教のいわば本丸である日本のキリスト教会において、女性に「良妻賢母」のような思想と価値観を教えているとしたら、それは明らかに矛盾していることです。今日の聖書個所からしっかり確認したいと思います。
本論）
教会を養育してくださるキリストの愛のモデル
教会（相手の人）が肉体的、霊的、社会的に健康で豊かな人生を生きられるよう温かく見守り、しっかり支援し、いつでも協力することを決意し、それに専念する。
キリストの愛（ご自身をささげられた）は、聖く傷のないものとし（27節）＋養い育てる（29節）
25 ささげる パラディドミ 差し出す、信頼し専念する、明け渡す、信任する、
27 聖く ハギオス 神のご性質を示す。神聖なものとしてこの世から聖別されるという意味
27 傷のない アモーモス 責められるところがない。霊的・道徳的に汚点または傷がない状態
29 養い エクトゥレフォー きちんと食べさせて健康な身体に育てる。強くするために必要なものを満たす。
29 育てる サルポー 暖めるという意味。優しく世話して健康を回復させてそれを維持する。
教会を愛される理由と動機
「一心同体となった」ものである。（31節）ミーア 「他にないただひとつのもの」
創世記２章24節、マタイ19章5節、6節／比較参照：先週の説教個所
互いがともにキリストの愛のモデルを実践する（33節）
それはそうとして：プレイオン（より立派で優れている：キリストと教会の奥儀としてそれをただ語るだけでなく、それに身を着けるという意味でさらに優れている）
おのおの：エカストス（双方ともそれぞれに）夫にも妻にもそれぞれにお互いとの良い関係を認め、築き合う必要があります。夫は（キリストがそうされたように）自分の妻を自分と同じように愛しなさい。そして、妻は（教会がキリストに養育されているように）自分の夫を夫として尊敬しなさい。
敬いなさい：フォベオー 尊敬する。わが身を危害や傷つける者の恐怖から守ってくれる真の養育者として認めて敬意をあらわす。 比較参照／キリストの愛のモデル（25節～29節）
適用）
パウロが教える結婚には決して破ることのできない神の聖定という根拠はありません。特別な奇跡でもありません。キリスト者の結婚とは、教会とキリストとの愛をモデルとして生涯をともに歩むことを決意し、双方の同意によって積極的に努力を重ね、ともに謙遜にされて、じっくりと時間をかけて築き上げていく人生の目標です。愛されたい妻の本音に耳を傾け、尊敬されたい夫の本音に耳を傾けて、それが双方の一致した願いであり、心からの祈りとするように命じられているのです。
応答）
どいたずらに聖書教理や霊的原則を力を込めて主張しながら、日常生活の中でそれが身に着いていなければ、それは不完全燃焼の状態です。それでは本当の力も影響力もあらわれてきません。
今日もし、あなたが完全な知識、偉大な信仰の持ち主でなくとも、キリストを愛し恐れる心で日々歩んでいこうと決意するならば、今日の聖書のみことばはあなたのものです。それは、先のものよりもさらに優れているのです。
新聖歌
開会祈祷後：154番、聖書朗読後：35番、メッセージ後：184番
詩編交読
詩篇91：1～16節
お知らせ
★今週１５日（火）10時30分から「オリーブ会」を行います。
★千里教会のホームページwww.mb-senri.com/に毎週の説教原稿が紹介されています。
１１月の特別讃美礼拝（１日：森繁兄／２６日：木下姉）の広告も載せられています。
伝道とＰＲのために活用しましょう。
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