主の栄光の姿の目撃者

メッセージ

<マルコの福音書 9章1~13節>
牧師:徳本 篤 師

開会聖句

そして、私に仰せられた。「あなたはわたしのしもべイスラエル。 わたしはあなたのうちに、わたしの栄光を現わす。」

<イザヤ書 49章3節>

メッセージ内容


序文) 本当の姿を知った驚きと喜び
4月4日が来ると私たちは41回目の結婚記念日を迎えます。どちらも素敵な相手だと思って結婚したはずですが、結婚した後にそれまで知らなかったことが次々に分かってきました。以前よりも素敵だと思うこともあれば、何でそうなのか理解できないことも多々あります。さて、今日の聖書個所は、使徒ペテロがそれまでは知らなかったイエス様の栄光の姿を目撃して、非常に驚き、感動したという場面です。

本論) 栄光の姿をあらわされた理由
ペテロとヤコブとヨハネたちにとって、変貌の山で経験したことは生涯忘れることのできない、とても不思議な出来事でした。ところで、イエス様は、なぜこのタイミングで、このような出来事を彼らにさせられたのでしょうか。そのことにどのような目的や意味があったのでしょうか。その理由を探ってみましょう。

第一に、ペテロの信仰告白をさらに確かなものとする
変貌の山での出来事は、使徒ペテロの信仰告白がなされた直後に起きていることに注目しましょう。ペテロはマタイ16章16節においてイエス様のことを

「あなたは生ける神の御子キリストです。」

と告白しました。その内容は、イエス様が多くの奇跡のわざを行われ、愛のわざを行われた「人の子」としてのお姿だけではなく、今まさに「生ける神の御子」としてのお姿で自分の目の前に立たれ、動いておられることを認めたことを告白するものです。三年半ほどの間、いつも傍にいた使徒ペテロが直感的な印象としてイエス様のことをそのように理解したのでしょう。しかし、イエス様の証人として証言するには彼自身がそのような印象を持ったというだけでは証拠としては不十分です。変貌の山での出来事はその強力は証拠と言えるでしょう。
ペテロはⅡペテロ1章16節~18節の箇所で、次のように証言しています。

「私たちは、あなたがたに、私たちの主イエス・キリストの力と来臨とを知らせましたが、それは、うまく考え出した作り話に従ったのではありません。この私たちは、キリストの威光の目撃者なのです。キリストが父なる神から誉れと栄光をお受けになったとき、おごそかな、栄光の神から、こういう御声がかかりました。『これはわたしの愛する子、わたしの喜ぶ者である。』私たちは聖なる山で主イエスとともにいたので、天からかかったこの御声を、自分自身で聞いたのです。」

第二に、ペテロの信仰告白の正しさを旧約聖書全体が支持する
使徒ペテロが変貌の山で見たのは、イエス様の栄光の姿だけでなく、そこにモーセとエリヤが出現したことにもふれています。旧約聖書を代表するこの二人ですが、モーセは「律法」を、エリヤは「預言者」を意味するものとして考えられています。二人の登場は旧約聖書全体がイエス様を「生ける神の御子キリスト」として支持していることをあらわします。

第三に、ペテロの信仰告白を天の父なる神が支持された
変貌の山でのクライマックスは天からかかった「これは、わたしの愛する子である。彼の言うことを聞きなさい。」という声を聞いたことでした。イエス様は神の御子です。御子を愛する者が神を愛する人です。御子を愛するとはどんなことでしょう。それは、「彼の言うことを聞きなさい。」と言われたように、イエス様が8章31節で語られた、ご自分の十字架の死と三日目のよみがえりを予告された、その通りを信じて聞き入れることです。イエス様のことばを信じて聞き入れない人はイエス様を愛していない人です。ことばを信じて聞き入れる人は愛する人です。使徒ペテロは天の父なる神からそのことを教えられました。

第四に、ヤコブとヨハネをペテロの証言の正しさを立証する証人に立てられた
変貌の山での出来事はペテロの信仰告白の非常に有力な証拠となることは理解できましたが、申命記19章15節に

「どんな咎でも、どんな罪でも、すべて人が犯した罪は、ひとりの証人によっては立証されない。ふたりの証人の証言、または三人の証人の証言によって、そのことは立証されなければならない。」

と書かれているように、この証言の確かさを立証するには、さらに二人以上の証人が必要でした。もし、お互いの証言に食い違いが生じるなら、ペテロの証言が偽りだったことになります。このマルコの福音書が読まれるようになったのは紀元50年頃です。その時ヨハネはまだ健在で、その後も約40年以上にわたりキリストの使徒として教会に奉仕していました。

結論) 私たちが応答すべき理由
神は変貌の山での出来事を通してペテロの信仰告白をさらに確かなものとされました。神は私たちがイエス様を生ける神の御子キリストとして信じる根拠としなる証拠を十分に整得てくださいました。 さらに、父なる神からの願いとして、イエス様の言われることを聞き入れることを私たちに求めらておられることを知りました。今度はあなたから父なる神に対して、あなたが神を愛している証拠を見せる番です。あなたは自分がイエス様を愛している証拠に、イエス様の十字架の死と復活のわざを心から感謝して受け入れているでしょうか。日々祈りつつ、イエス様に聞き従うことがあなたの日常のことになっているでしょうか。

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新聖歌

開会祈祷後:266番、メッセージ後:471番

特別讃美

 女性会讃美
「キリストは生きておられる」 新聖歌257番
「九十九匹の羊は」新聖歌217番

お知らせ

★本日の讃美礼拝での特別讃美は女性会による合唱です。
★本日午後から3月度の定例運営委員会が開かれます。
★Y.K姉は4月4日(火)より福音聖書神学校の教会伝道者課程生として入学されます。これからの学びと学生生活が心身ともに支えられるようお祈りください。

2017年度前半の主な教会行事
4月16日(日)  イースター礼拝(ムジカ讃美)
4月23日(日)  合同記念会(服部霊園納骨堂前)
4月30日(日)  北部地区講壇交換(藤野師来会)
6月04日(日)   ペンテコステ礼拝

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