約束された復活の希望

メッセージ

<マルコの福音書 10章32~34節>
牧師:徳本 篤 師

開会聖句

イエスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。 わたしを信じる者は、死んでも 生きるのです。

<ヨハネの福音書 11章25節>

メッセージ内容


序論) 
今年8月、北海道の小学6年生(11歳)の本田まりあさんが気象予報士試験に合格し、最年少記録を更新されたことがニュースになりました。気象予報士の仕事は、気象庁から提供される各地の観測データや気象レーダー、アメダスなどの情報を分析し、天気、気温、湿度、降水確率などを予想します。これらの情報は日々の生活や、農業、漁業などへの影響、各企業の運営などに幅広く活用されています。その影響の大きさから気象予報士の働きは非常に責任の重い仕事です。
私たちの人生も予報士がいたらどんなに役立つことでしょうか。それは私たちの人生といのちがかかっている情報ですから、気象予報士以上に責任の重い仕事だと思います。私たちが救い主と信じているイエス・キリストこそ、まさに最高の予報士だと言えます。今日の聖書個所は、イエスの復活について書かれているところですが、ここからイエスが最高の予報士である証拠を取り上げたいと思います。

本論) 
1 イエスは復活されることをご自分が神の御子キリストである証拠とされた。

「そのとき、律法学者、パリサイ人たちのうちのある者がイエスに答えて言った。『先生。私たちは、あなたからしるしを見せていただきたいのです。』 しかし、イエスは答えて言われた。『悪い、姦淫の時代はしるしを求めています。だが預言者ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられません。ヨナは三日三晩大魚の腹の中にいましたが、同様に、人の子も三日三晩、地の中にいるからです。』」(マタイ12:38-40)

ここで語られている「ヨナのしるし」とは、ヨナ1:15‐17のこと。「こうして、彼らはヨナをかかえて海に投げ込んだ。すると、海は激しい怒りをやめて静かになった。人々は非常に主を恐れ、主にいけにえをささげ、誓願を立てた。主は大きな魚を備えて、ヨナをのみこませた。ヨナは三日三晩、魚の腹の中にいた。」 イエスはこの出来事をご自分が神の御子キリストであるしるしとされた。イエスはマルコの福音書の預言の通り、エルサレムで十字架の処刑を受けて死なれた。墓に葬られの後三日目に復活された。世界には様々な教祖、偉人、聖人、仙人たちがいる。しかし、彼らは人間として死にましたが誰ひとり復活した者はいません。彼らには世界の救い主キリストとしてのしるしがありません。彼らに従う人々も同じように死んで記憶から消し去られました。 復活はイエスが神の御子、救い主である確かな証拠であるというのです。

2 イエスご自身の復活が我らも同じように復活して永遠のいのちを持つことができる証拠とされた。

「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。というのは、死がひとりの人を通して来たように、死者の復活もひとりの人を通して来たからです。すなわち、アダムにあってすべての人が死んでいるように、キリストによってすべての人が生かされるからです。」(Ⅰコリ15:20-22)

「初穂」とは、麦畑で最初に実が入る穂のこと。農夫は初穂ができるとその後から他の穂にも次々と実が入ることを知っていて、初穂が生るのを期待していました。「初穂」としてのイエスの復活は、イエスに従う人々がイエスと同じように後に続いて次々に復活することをあらわします。
もし。イエスの復活がなかったなら、私たちは復活することはただの空想です。しかし、イエスが復活されたことが事実なら、イエスが

ヨハネ6:40で「事実、わたしの父のみこころは、子を見て信じる者がみな永遠のいのちを持つことです。わたしはその人たちをひとりひとり終わりの日によみがえらせます。」

と約束されたようにイエスを信じる私たちがのちの日に復活することは確かな事実となりました。

3 イエスが復活されることで、この世の支配者と悪魔に勝利する証拠とされた。

「わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。」(創世記3:15)

女とはサタンに誘惑されて禁断の実を取って食べたエバのことです。お前とはエバを誘惑して神の教えに逆らうように仕向けた悪魔のことです。女の子孫とはマタイ1章の系図に書かれているように処女マリヤから誕生された神の御子キリストのことです。互いの間には敵意があると預言されています。悪魔はこの世の支配者たちをそそのかしてキリストを十字架にかけて処刑し、無き者にしようとしました。その計画は成功し、実際にキリストは十字架で死んで後、墓に葬られました。しかし、神の御子キリストは墓に葬られて後3日後によみがえって悪魔の計画を覆されました。悪魔とそれに従う者は神にさばかれて、ともに永遠の滅びのうちに投げ込まれます。復活されたイエスはまことの王、主の主となられたのです。その御国は永遠に続き、御座の栄光と権威と支配は終わることがありません。

決断と応答)
あなたにとってイエスは主となられていますか。日々の生活において王としてあがめられていますか。移り行く人の一生は永遠に続くものではなく、死にゆく人には永遠の望みの希望と確信がありません。しかし、イエス・キリストが私たちの救い主としてこの世に降られ、近づいてくださいました。イエスを救い主と信じる者を死と滅びの縄目から解き放し、罪の赦しと、神の家族とされる特権と、復活の希望と永遠のいのちを与えるためです。信じない理由は何もありません。イエスに手を差し出す勇気と、今立ち上がる決断ができるかどうかです。最初は誰でも初心者です。しかし、その一歩があなたの人生を変えるのです。

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新聖歌

開会祈祷後:183番、メッセージ前:175番、メッセージ後:102番

聖書交読

詩篇 128篇1~6節

お知らせ

★本日は伝道礼拝ですが特別讃美はありません。礼拝後に会堂の掃除を行います。
★28日(土)13時30分から中谷房子姉の納骨式が行われます。
★29日(日)の礼拝は講壇交換のため尼崎教会の桑田学師が来られます。徳本師は周南教会に行かれます。
★療養中およびご高齢の方々の平安と励ましのために祈りましょう。

2017年度後半の主な教会行事
10月29日 講壇交換(千里/桑田師,、徳本師/周南教会)
11月26日 讃美礼拝(ムジカンパーニュ)
12月24日 クリスマス礼拝/祝会/燭火礼拝

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