主に向かって新しい歌を歌え

メッセージ

<詩篇149篇 1~9節>
牧師:徳本 篤

今日のみことば

ハレルヤ。主に新しい歌を歌え。聖徒の集まりで主への賛美を。

<詩篇149篇 1節>

メッセージ内容

序文)
讃美歌の美しい旋律や歌詞は信者であるなしを問わず、多くの人々に愛唱されていることは事実です。今日は私たちが「なぜ讃美するのか」について自問自答したいと思います。歌が好きだから。心が和むから。生きる勇気が与えられるから。等々の理由があると思います。しかし、それだけでは「なぜ讃美するのか」という問いに対する十分な回答になっていません。

あなたは「なぜ讃美するのでしょうか」。その答えを今日の詩篇149篇から求めてみましょう。

本論) みことばは神の設計図
詩篇149篇は聖徒たちの詩篇とも呼ばれます。その理由は「聖徒」という呼び名が短い9節だけの詩篇の中で1節、5節、9節に3回繰り返されているからです。私たちは「なぜ讃美するのか」という問いのヒントがこの聖徒ということばにありそうです。
聖徒とは原語でハシディームと書かれています。ハシディームには「主を賛美する礼拝者の集団」という意味があります。 この集団の特徴について詳しく述べられている箇所が詩篇107篇10節にあります。
「やみと死の陰に座す者、悩みと鉄のかせとに縛られている者、(現実の牢獄や鉄格子ではなく、人々のたましいがそのようであることを象徴して描かれています。)」
この人々は腐敗した現実社会が霊的な暗やみの状態であることに絶望し、神の真理のみことばに飢え渇いた礼拝者たちの集団「ハシディーム」として描かれています。

詩篇107篇10節~35節では、15節、21節、31節に「主の恵みと、人の子らへの奇しいわざを主に感謝せよ。」と繰り返し呼びかけ、
32節では「主を民の集会「ハシディーム」であがめ、長老たちの座で、主を賛美せよ。」と書かれています。

主は人々にどのような奇しいわざを行われたというのでしょうか。 

  1. 「14主は彼らをやみと死の陰から連れ出し、彼らのかせを打ち砕かれた。」
  2. 「20主はみことばを送って彼らをいやし、その滅びの穴から彼らを助け出された。」
  3. 「29主があらしを静めると、波はないだ。」
  4. 「35主は荒野を水のある沢に、砂漠の地を水のわき上がる所に変え、
    36そこに飢えた者を住まわせる。彼らは住むべき町を堅く建て、
    37畑に種を蒔き、ぶどう畑を作り、豊かな実りを得る。」

旧約聖書の時代に聖徒(ハシディーム)であることを自覚する「主を賛美する礼拝者の集団」が存在しており、この人々は主が行われた奇しいわざを覚えて心から、力強くほめたたえていたのです。

洞察)
詩篇149篇1節~4節において、主は聖徒たちに次のように呼びかけられています。

  1. ハレルヤ。主に新しい歌を歌え。聖徒の集まりで主への賛美を。
  2. イスラエルは、おのれの造り主にあって喜べ。シオンの子らは、おのれの王にあって楽しめ。
  3. 踊りをもって、御名を賛美せよ。タンバリンと立琴をかなでて、主にほめ歌を歌え。
  4. 主は、ご自分の民を愛し、救いをもって貧しい者を飾られる。

「新しい歌」とは、文字通り新曲が次々に作り出されるという意味でしょうか。古い歌で賛美することは止めなさいと言っているのでしょうか。
「新しい」(カダーシュ)とは、獲りたて、搾りたて、炊き立て、摘みたて、産みたて、など魚介類や農産物が生き生きとして新鮮であることを強調することばです。霊的には、たましいが死から永遠のいのちへと新しく生まれ変わった人々の生き生きとしたあかしをあらわしています。
参考となる聖書個所はヨハネ3章3節、ヨハネ5章24節、1ヨハネ3章14節を挙げることができます。
従って「新しい歌」とは、

  1. この世にありながら、主にあってそのいのちは日ごとに新たなものにされる喜びと希望の歌
  2. 従来からあった古いものに新しいいのちが注ぎ込まれてまったく新らたにされる恵みへの感謝の歌ということになります。

さらに、主への賛美の方法については決まったかたちに固定されるべきではないことも書かれています。賛美には踊りがあり、歌声があり、楽器の演奏が挙げられています。それらの賛美が、新しくされた喜びと楽しさが心から溢れ出るものであるものであるなら、それでよいというのです。なによりも主が聖徒たちの賛美を待ち望んでおられ、聖徒たちとともに喜んでくださるからです。

  1. 聖徒たちは栄光の中で喜び勇め。おのれの床の上で、高らかに歌え。
  2. 彼らの口には、神への称賛、彼らの手には、もろ刃の剣があるように。

「もろ刃の剣」(セレブ)とは、王の礼服とともに着装される王剣のことです。それは王の力と権威を象徴するものです。 従って讃美は「勝利の歌」となるのです。
私たちが賛美とともに働き、歌いつつ仕事をすることは、信者としての単なる儀式や気分的な問題ではなく、霊的な戦いの中で主のみわざを宣言することであり、主に勝利をささげるために歌われるものです。賛美は主が私たちとともに生きておられるあかしであり、新しい人とされた人生の勝利の歌となるのです。

決断と応答)
今日、主は私たちに「新しい歌」、「勝利の歌を」ささげよと命じておられます。それが私たちの生き方をあらわすライフスタイルとなり、生きた信仰の証しとなるのです。心から、力強く、主をたたえましょう。それがいつもあなたの口にあり、心にあり、生活にありますように。

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新聖歌

開会祈祷後:20番、メッセージ前:269番、メッセージ後:165番

お知らせ

★本日予定された昼食を次週27日(日)に延期します。27日には讃美礼拝の形式でイースター礼拝を行います。
★3月11日(金)F.N姉、Y.N姉からの献金を受け取りました。F姉はお元気に過ごされています。お祈りください。
★T.N姉は3月18日(金)に済生会中津病院に入院されました。
★N.I君は千里青雲高校に進学が決まりました。合格おめでとうございます。

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